<ワンちゃんの記念写真が出来上がるまでの行程を解説>
プリントスタジオSATOでは撮影に高解像度のデジタルカメラを使用しておりますので、撮影後スグ画像確認ができるメリットがあります。写ったカットをマッキントッシュパソコンで即チェックできます。お気に入りのショットが決まっても、ワンちゃんの撮影などの場合は特にシャッターチャンス優先で撮さないといいショットは撮ることができません。ただ残念ながら、ナイスショットだと思っても1〜2カ所惜しい部分が当然でてきます。そんな場合せっかくのいい写真を、没にするのは「もったいない」「忍びない」ので、デジタル修正・加工合成をする訳です。もちろんお客様のご了承をいただいた上でのことですが・・・・。
そこで今回その一例としてパピヨン犬の天羽ちゃんを例に解説させていただきます。
モデル犬の天羽ちゃんですが、カメラを向けた瞬間に怖かったのか、吠えて撮影台から降りてしまう状態でしたので、じっくり腰を据えて撮影できる状況では当然ありませんでした。カメラ目線の瞬間シャッターを押したのですが、ご覧のとおりステイを指示する飼い主さんの手が写り込んでしまってますし、明るさもやや不足ぎみ、さらに左前足がフレーム切れしてしまっています。台の上には抜け毛もたくさん・・・。でも、このショットが最もいいポーズに写っているカットだったので没にして、「他のカットで我慢してください」とは、言いたくありません。そこでこの元画像を記念写真に加工することにします。
画像修正で余計な写り込み(この場合、飼い主さんの手と抜け毛)を消すのは簡単です。画像処理ソフトを使っている方ならあえて説明する必要もないと思います。問題は切れた左前足です。余分な画像を消すことは容易なことですが無い画像を新たに創る作業は、それなりに難しい処理です。今回は幸い右前足はかろうじて写っていましたのでそれをコピーすることにします。ただコピーして移動して重ねるだけでは当然不自然です。左右反転して角度調整して大きさのバランスをとって合成します。「自然な写り」が最もよい画像処理であり修正であると考えます。デジタルだからこその良さですね。
さらにデジタル処理の便利なところは、文字入れやタイトル&デザイン処理が簡単に出来ることです。下のとおり、背景の空間スペースにローマ字でネームを入れてみました。バックが黒ですので、あえて文字色はシンプルな白を採用しました。(色変えも簡単)これでいよいよ完成です。
これでいよいよ完成です。天羽ちゃん(パピヨン)のシンプルで美しいワンちゃんポートレートの出来上がりです。修正や合成&加工の違和感(不自然さ)は感じられないのでは・・・・。